【乙一】ZOO収録のSEVENROOMSの凄さとオススメ本2点

急に何を言い出すのかと思われるかもしれないが、私は乙一が好きである。
彼の文章はなぜか読んでいても全然飽きないのだ。
彼がプロだからというのもあるけれど、単純に私と相性が良いのだと思う。

その中でも私が何度も読み返している作品がある。
それがZOO収録のSEVENROOMSである。

 

2002年発売の短編集 ZOO

SEVENROOMSが収録されているZOOは短編集である。

全部で10つのお話から構成されており、8つ目のお話がSEVENROOMS。
この短編集全般にミステリアスというか気味悪さが漂っているんだけど
このSEVENROOMSに至ってはその気味悪さは半端ない。
(文庫の場合はZOO(1)に収録されている)

SEVEN ROOMS

姉と窓もない四角形の部屋に閉じ込められた僕。
その部屋には、幅50㎝ほどの溝が
右から左に床の中央部分を真っ直ぐ貫いて通っている。
僕は、その溝を使って移動し、他にも閉じ込められている人を見つける。

Wikiより引用

 

読み進めていくとハラハラはしてくる。
でもとにかく読後感が悪い。胸糞悪いのである。
一体どういう発想してんだと思ったこともある。
でもなんだかすっごい読んでしまうのだ。

ZOOを初めて読んだ時、何かに似ていると思ったのよ。

 

犬や猫の殺処分を思い出す

あなたは犬や猫の殺処分についてご存じだろうか。

犬の殺処分について~日本におけるペット飼育放棄と遺棄の現状

私が犬を飼いだした時、初めて動物たちの殺処分のことを知る機会があって。
その時にみたブログか何かの記事がすごく印象に残っていたの。

そこの保護センターには7つの部屋があります。
それぞれの部屋には日別に収容された犬たちがいます。
一番端っこの部屋の犬たちはいつの間にかいなくなり
他の6つの部屋は1部屋づつ横にずれていく。
空いた部屋にはその日に収容された犬たちがいる。
一番端っこにいた犬たちはどこへ行ったのでしょうか?

 

うろ覚えなんですがこんな感じの内容だったと思う。
一番端っこにいた犬たちは殺処分となってしまったわけですが
乙一のSEVENROOMSはまさにこれを彷彿させる内容なの。
こういう社会問題をさらっと文章にして
それをこんなにたくさんの人に読ませるってすごいと思うのよ。

恐らくこの短編を読んだ人はほぼ例外なく印象に残っているはず。
短編として完成されているのはもちろん
これを読んで殺処分のことを初めて知った人がいるかもしれない。
短編一つでここまでできるって、言葉の力ってすごいと本気で思う。
まぁでも最後はね。胸糞悪いけどね。うん。

乙一を読んだことがない人にもぜひ読んでほしいんだけど
あまりにも胸糞悪いので最初に薦めるのは気がひける。
なのでファースト乙一としておすすめな本を簡単に紹介するよ!

 

乙一初心者におすすめ1.暗いところで待ち合わせ

あらすじ -WIKIより引用
目の見えないミチルの家に、殺人容疑で警察に追われたアキヒロという男が逃げ込み気付かれないように潜み始める。数日後、ミチルは誰かがいることを確信するが、「もし悪い人で、襲われるようなことがあったら、舌を噛み切って死ねばいい」と思い、気付かないふりを続ける。しかし、アキヒロは物音を立てないよう静かにしているだけで、危害を加えるどころか、むしろミチルが大怪我をしそうになるところを助けてくれたりする。そんな二人の奇妙な共同生活。

 

もしかしたらもしかすると、読む人を選ぶかもしれない。
でも私の中では乙一ほっとする本NO.1である。
インパクトがすごいのは圧倒的にZOO。でもこちらもおすすめだ。

 

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乙一初心者におすすめ2.夏と花火と私の死体

あらすじ -Wikiより引用

九歳の夏休み「わたし」は友達である弥生ちゃんにあっけなく殺される。弥生ちゃんは自分が殺したことを隠し、兄の健くんに相談する。そこで健くんは「わたし」を隠してその時頻発していた誘拐事件に偽装することを提案する。大人たちの追及から逃れながら死体を隠そうとする幼い兄妹を、死体の「わたし」の視点で書いたホラー小説。

 

乙一のデビュー作。死人目線からのお話という奇妙な小説である。
この作品だけに限らず、乙一は全体的に気味が悪い(もちろん誉め言葉)
なのでそういうのが好きな人はハマると思う。

とにかく乙一ならばSEVENROOMSは読まねばならない。

 

調べたら映画化されていたので、読書が苦手な人は映像でどうぞ。

こちらの記事もご一緒にどうぞ。それでは、また!