【読後レビュー】楽園のカンヴァスとジヴェルニーの食卓~原田マハ

2017-10-05読書

原田マハ

アンリ・ルソー 夢

私の大好きな作家の原田マハさんの
大好きな小説である楽園のカンヴァスの主人公であろう絵画です。

私は美術史や絵画にはとてつもなく疎いのですが
この小説を読んでからその世界にどっぷりとハマってしまいました。

 

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楽園のカンヴァス -原田マハ

簡単にいうと美術ミステリーといいますか。
ちょっとダヴィンチ・コードとかあのような枠のお話かな?
(ミステリー感は全然強くないですが)

 

あらすじ

ニューヨーク近代美術館の学芸員ティム・ブラウンは、スイスの大邸宅でありえない絵を目にしていた。MoMAが所蔵する、素朴派の巨匠アンリ・ルソーの大作『夢』。その名作とほぼ同じ構図、同じタッチの作が目の前にある。持ち主の大富豪は、真贋を正しく判定した者に作品を譲ると宣言、ヒントとして謎の古書を手渡した。好敵手は日本人研究者の早川織絵。リミットは七日間―。ピカソとルソー。二人の天才画家が生涯抱えた秘密が、いま、明かされる。

 

正直このようなジャンルは読んだことがなくて入り込めるか不安でしたが
なんのことはない一度も休憩することもなく最後まで一気に読破。

ルソーのことも夢のも何も知らなかった私ですが、
本書の中で折に触れて解説しているのですんなり読むことができます。
参考リンク⇒アンリ・ルソー – Wikipedia

読み終わったあとは、なんというか新天地にきたような感覚でしたよ。
え、なにこれ。こんな世界があるの?と。

それにキュレーターというお仕事にも興味をもちました。
きっと私とは全く違う目線で絵画を見ているんだろうなぁと。
読み進める中でどうしてもその絵画が見たくなり、
スマホ片手に検索しまくりながら読み進めたのも良い思い出です。

美術に興味のなかった私がこれだけのめりこんだのだから
そういうのに詳しかったりする人はもっと楽しめるんじゃないかと。
(本当に予備知識なしでも全然読めます)

私、これ読んでから美術館とか行くようになってしまったよ・・・!

 

またそのほかにも画家の名前がちらほら。
本当におもしろいので気が向いたら読んでみてください。
単純に「読書」という枠組みでは終わらないですよ!

 

ジヴェルニーの食卓

続編ではないんですが、こちらも美術関係の短編集です。

 

あらすじ

ジヴェルニーに移り住み、青空の下で庭の風景を描き続けたクロード・モネ。その傍には義理の娘、ブランシュがいた。身を持ち崩したパトロン一家を引き取り、制作を続けた彼の目には何が映っていたのか。(「ジヴェルニーの食卓」)新しい美を求め、時代を切り拓いた芸術家の人生が色鮮やかに蘇る。マティス、ピカソ、ドガ、セザンヌら印象派たちの、葛藤と作品への真摯な姿を描いた四つの物語。

 

4人の画家達の短編エピソードなんですが
それぞれの時代の描写が細かく、その場にいるような臨場感を感じる場面も。

この4編の中でのお気にいりはエトワール。
エドガー・ドガのお話ですが、彫刻のモデルとなった女の子への
執着心がすごくてちょっと怖いくらいでした。狂気的というか。
でもそのくらいの気持ちがないと、芸術って生まれないのかもしれないですね。
参考リンク⇒エドガー・ドガ – Wikipedia

元キュレーターなのだから当然知識はあるのだけれど
それでも本当に絵画が好きなんだなと思わせてくれる1冊。
愛と情熱が半端ないです。文章もきれい。

また私が読書に求めるものは、想像をかきたてること。
それからインプットする何か(知的好奇心)があることなんですが
原田マハさんのこの2冊は両方を満たしていてとても満足度が高いのです。
読んだあと、好物をおなかいっぱい食べた後の満足感に似ています。

そしてまた美術館に足を運ぶ、とw

 

ジヴェルニーにも行きたくなりましたよ、本気で。

 

本日のまとめ

なんかいつも書評でもなくサラッと紹介するだけでごめんなさい。

原田マハさんの著書はどれも好きなんですが
特にこの2冊は私を新天地に導いてくれたということではずせません。
ぜひ実際に手にとって読んでもらいたいと思っています。

ところで。

この2冊どちらも直木賞候補になっていたんですよね。
どちらも受賞にはなりませんでしたが(楽園の~は山本周五郎賞受賞)
私は直木賞候補の本は合っているのかしらとか思ってしまいました。
参考リンク⇒直木三十五賞 – Wikipedia

で受賞作品をwikiで見てみたのですが、実際に読んでおもしろいと思ったのは
「王妃の離婚」「風に舞い上がるビニールシート」「私の男」くらいでした。
もちろん読んでないものの方が多数ですが。(佐藤賢一さんも森絵都さんも桜庭一樹さんも大好きだー)
なので特に直木賞と相性が良いというわけではなさそうです。

こちらの記事も合わせてどうぞ。それでは、また!

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Posted by tamiko